たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

厚木市の自宅と東京でパン教室をしています。

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自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

夏はEテレ

こんにちは、ぱんだぬききです。

 

甲子園の高校野球も今日は休養日。

久しぶりにTVが静かです。

朝起きて、Eテレをつけました。

 

ちょうどとやっていたのは「英語であそぼ」

厚木の周知に一役買った、厚切りジェイソンさんが

子どもたちと発音の勉強をしています。

 

それが終わると、「0655」

久しぶりに見ました。

これは本当に素敵な5分。

今日は逆さ文字を書く方法、

「おでこで逆さ文字」だって。

 

そのあとは「シャキーン!」

こちらはちょっと派手な色合いで

目がチカチカしてしまい、

なんとなく敬遠しがちなのですが

子どもには見やすいのだろうな。

 

面白いことが短い間に次から次から紹介され、

朝から頭を使わせてくれます。

 

やっぱりEテレ、よくできているな、

子どもにはEテレ

おとなもEテレ

頭の体操にはなんたってEテレ

だからおじいさんおばあさんにもEテレ

いいんじゃないでしょうか。

 

そう思って、老人ホームの母を見舞うと

チャンネルをEテレに合わせてくるのだけど、

次行くといつも民放か総合テレビに代わってるんですよね。

 

Eテレが面白いのは

ぱんだぬきだけかしら。

 

テレビ今むかし

 

かれこれ半世紀前、

ぱんだぬきにとってテレビは文化の窓口でした。

大分頭の固い両親のもとで、NHKを主に見るだけでしたが。

録画などない時代、昼間は教養番組が沢山ありました。

藝術も、音楽も、料理も、手芸も

落語も、スポーツも、映画も

みんなテレビで見ました。

 

 

 

6畳の茶の間で食パンをかじりながら

陳 建民の中華や村上信夫のフランス料理を学びました。

運動会のフォークダンスしか知らないのに、

ベジャールボレロやローランプティのコッペリアに目を奪われました。

母の縫った木綿サマードレスを着ていても

ケンゾーやイッセイミヤケのパリコレを堪能できました。

オルガンでバイエルを弾きながら

ベルリンフィルのコンサートを聴きました。

何ランクも上の世界を見ることのできる、

世界に開かれた窓でした。

 

いま子どものみられる時間帯にテレビをつけても

万人受けするお笑いや、

大きな番組の為の番宣トーク番組が多くて

がっかりします。

夫さんもスポーツ番組か経済番組ばかり。

それでも今に来るとまずTVをつけ

パチパチとチャンネルを変えるので、

ぱんだぬきはついていけません。

 

興味の有無にかかわらず暇な時間はテレビをつける。

かつてはそういう時代でした、

それで、世界を目の前に感じることができたのです。

 

夫さんは今もそれを実行していますが

飛び込んでくるのは、どうでもいいことばかり。

そう思うのは年を取った証拠でしょうか。

 

番組を作るのにかけられるお金も限られ、

万人受けばかりを目指し、

失敗の許されない世界になって、

TVは窮屈になりました。

 

そのなかで、健闘しているのが

Eテレだと思います。

 

世界への窓は今やインターネット

 

世界に開かれた窓は、今はインターネットです。

かつてテレビが運んできた、

万人に見せたい世界の良い物ではありません。

「あなたの嗜好に合わせたピンポイントの情報をお届けします」

と、限りなくある情報のうち、便利なものを選んで送ってくれます。

便利です。

知りたいことがあると、検索します。

すぐに答えが出ます。

ああそうか、と安心してすぐ忘れます。

便利はよいことか?

それはどうでしょう?

 

子どもにはその便利はかえって害?

わからなければ検索してすぐ答えが出る。

本当は、仮説を立てて答えを導き出す経過こそが大事なのに

ググって答えが出ておしまいではダメな気がする。

活字で出てくる答えをうっかり信じてしまってはいけないのに

素直な人たちは、すぐ信じてしまう。

信じてなくても、引用してしまう。

とても危険。

ぱんだぬきも信じやすいので危ないです。

 

便利なツールはさらにに上に行くために重要です。

今、検索機能を使わない生活など考えられない。

でも、考える習慣をつける前に、検索だけで済ますのはまずい。

たくさんググってたくさん知ったら、

その次の疑問が湧き出てくるようにするか

出てきた答えを検証するにはどうするか考える。

そんな使い方ができるといいなと思います。

 

Eテレの勧め

 

ちょっと昔、ぱんだぬきの子どもが小さい頃は

テレビは録画して、親の見せたいものを見せる風潮がありました。

ぱんだぬきは録画機材を持たなかったので、

ずっとNHK教育テレビにお世話になりました。

教育番組はかなり先端技術や流行もわかりやすく紹介されていたし

学校放送はそれぞれの分野の一流の方々が関わっていました。

海外の少年ドラマはとても面白かった。

 

最近でもEテレが面白いと思います。

BSの番組ほどマニアックではないが

幅広い分野を網羅していてわかりやすい。

総合テレビほど大衆に迎合(言い方が古い?)していない。

 

考えさせられる番組も多く、

これが答えですよ、という昔風の終わり方はない。

自分で考えることを余儀なくさせられる。

 

子どもに関わる人間だから、というのもあるけど

夏休み、Eテレをもっと見たいなと思います。

 

 (昨年夏の投稿を加筆修正しました)