たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

厚木市の自宅と東京でパン教室をしています。

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自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

ピアノレッスン

こんにちは、ぱんだぬきです。

 

昨日、月に一度のピアノレッスンに行きました。

先生のお宅まで45分ほどの距離を歩いていきます。

電車を使ってもいいのに歩くのは駅まで出るのにも徒歩で30分かかるから。

約束の時間に間に合う電車に乗ろうと思うと45分以上を見なければなりません。

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外へ出ることが減っているので45分の散歩も楽しいものです。

昨日は市役所の前で娘のお友達を見かけました。

昨年から市役所にお勤めしていると聞いていました。

ああ、元気に働いているな、と嬉しくなりました。

 

マスクでの45分は息苦しいです。

それはまあいいとして、歩いて少々息が上がっているがちょっと困ります。

レッスンで老眼鏡をかけるとレンズが曇るのです。

日常的にメガネをかけている人はマスクが本当にうっとうしいだろうなあ…

 

昨日のレッスンはショパンの「幻想即興曲」一曲。

二回目のレッスンです。

その昔、インスタントコーヒーのCMで耳にした世代でもあるので

私が子どもだった頃多くのリトルピアニストが憧れた名曲です。

(いったいいつの時代のこと?という若い人も多いかな)

 

左手が6音弾く間に右手は8音弾いていきます。

そしてそれが高速ゆえ、メロディーを口ずさむことのできない曲です。

重なる音少しずれる音、響く音響きにくい音が複雑に聞こえます。

さいしょにはっきりメロディーが聞こえてくるところは、

右手の親指でメロディーを引き出すところです。

それが過ぎると親指の音は引っ込んで二番目に均す小指を目立たせねばなりません。

 

2か月かかって左右の音の数が違うのにも慣れ、

メロディーを浮き立たせることもできてきて、

表現の域に入ることができてきました。

子どものころからあこがれの曲がゆっくりとは言え

サマになってきて嬉しい限りです。

 

音符が読めて指が回って、なんとなく弾ける所から

思うような表現にするために

どの音をどんな音色で浮き立たせることが必要で

そのためにはどういう姿勢で、どんな形で指を使うか。

メロディーラインを支えるベースとなる音や和音の流れの解説、

伴奏となる部分の響きを消さずに控えめに弾くコツ。

時間をかけて丁寧に教えてもらっています。

「音大生と同じレッスン内容ですよ」

「よくここまで来ましたね。」

こんな風に言ってもらえてうれしくないはずがありません。

 

子どものころ習った最初の先生は

譜読みができてだいたい弾けたらそれで上がりでした。

 

育児が一段落して再開した私は、

通して弾けるようになったら

なんとなく思うように弾ける気がするまで

もしくは飽きてくるまでなんとなく弾き続けていました。

先生はどんな長い曲でも、難しい曲でも

根気よく通しで聴いてアドバイスをくれていました。

楽譜は読めるので次から次へ難曲をなんとなく・・・

細部に注意を向けることがなかったんですね。

 

もったいない時間の使い方だったと言えばそうなのですが

それはそれで沢山の名曲に出会えてよかった、と思っています。

子どもも小さくて大変だった時をピアノが支えてくれたのも

どんどん新しい大きな曲を弾かせてくれた、

最初の二人の先生のおかげだったかと思います。

 

今の先生との出会いが少し遅かったのが残念ですが

いい先生との出会いに感謝しかありません。

 

「幻想即興曲」の次は何を弾きますか?と問われ

ブラームスの「二つのラプソディ」をお願いしました。

「ナイス選曲と思いますよ」と言ってもらえてうれしくなりました。

 

 

子どものころ習った先生には2番を、

再開した時の先生に1番を見てもらったことがあるので

譜読みは早いかな。

がんばろう。

 

ピアノのレッスンで、

上手に褒めてもらえることを実感して、

大人でも褒められることって大事だなとつくづく思います。

 

大人もほめてもらわなければなかなか成長を実感できません。

自分を客観的に評価して、昨日の私と今日の私を比べるって

なかなか難しい事だと思うからです。

ピアノの個人レッスンは同じ曲でも人によってその到達点が異なります。

それぞれの目標地点を先生が見極めて、到達したときに合格が出る。

合格が出た曲がその時点での完成形ですが

更に精進を重ねれば一歩上の完成度に仕上げることができる。

好きな曲が見つかればその一曲を少しずつ完成度を上げていくこともできる。

 

ピアノの個人レッスンの良いところはそういうところだと思います。

みんな違って当たり前ですし、同じものを目標に置く必要はない。

私もピアノの先生のようなパンの先生になりたいです。