たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

厚木市の自宅と東京でパン教室をしています。

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自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

三笠山と月三笠 

こんにちは、ぱんだぬきです。

 

敬老の日に町会の役員さんが

母に、とお菓子を持ってきてくださいました。

文明堂のお菓子の詰め合わせです。

「寿月三笠」「抹茶カステラ巻き」「カステラ巻き」

が入っています。

 

母は、残念ながら嚥下が弱くなっていて

カステラ類などは食べられません。

ぱんだぬきがありがたくいただくことにしました。

 

 

ぱんだぬきは、文明堂のどら焼き「三笠山」には目がなくて、

「寿」「月」の文字がちょっと気になったものの

嬉しく飛びついたのでありました。

 

今日のおやつはどら焼き!

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しかし!開けたとたんにわかります。

何か違う。

手触りも風味も三笠山とは違うみたい。

ちょっと小さいだけかな?と

自分に言い聞かせて食べました。

やっぱり違うのです。

皮がしっとり柔らかくて口どけがよすぎる。

きめの感じも違います。

ふわふわしてる。

餡子も違うような・・・・

もっと小豆の粒が立っていた気がする。

 

三笠山を買ってきて食べてみようか、

と思いましたがそこは太るだけだと思い直し、

文明堂のホームページを探して

調べました。

 

月三笠は小さいどら焼き。

「寿」はどうもお祝い事向けパッケージなだけ。

でも、小さい三笠山ではなく。

たべやすく皮もリニューアルして

三笠山とは違うのだそう。

やっぱりね・・・

 

文明堂のホームページによると

それぞれの原材料はこうでした。

 

三笠山

小豆あん(砂糖、大納言小豆、水飴、寒天)(国内製造)、

小麦粉、砂糖、鶏卵、蜂蜜、水飴、清酒、醤油(大豆を含
む)/膨脹剤

 

月三笠

小豆あん(砂糖、小豆、水飴、寒天)(国内製造)、

鶏卵、砂糖、小麦粉、還元水植物油脂麦芽糖麦芽糖水飴、
脱脂粉乳清酒、醤油、発酵調味液、蜂蜜/加工デンプン、
膨脹剤、調味料(有機酸)、乳化剤(大豆由来)

 

月三笠と昔ながらの三笠山には大きな違いがありました。

餡については、三笠山は大納言小豆、月三笠は小豆です。

皮についてはもう、とても大きく違います。

青字のものは従来の三笠山には含まれないものです。

こんなに色々なものが入っています。

 

皮の配合も気になります。

原材料は含有量の多いものから書く決まり(慣例かも)なので、

三笠山の皮は小麦粉主体でどっしりしているのに対し、

月三笠の皮は卵と砂糖のほうが小麦粉より多く軽いのです。

口当たりをよくし、柔らかくするために油脂も入っているし、

この軽い皮でどら焼きの形を保つために乳化剤も必要なのかな。

ちょっと余分なものが多過ぎやしないか・・・

今はこういうのが美味しいのかな。

 

 

ぱんだぬきはやっぱり、従来のシンプルでどっしりした、

三笠山が好きです。

どっしりしているけど皮の味はそれほど強くなく

小豆の存在感のある餡を引き立てている三笠山に軍配です。

 

 

今は三笠山のような、

シンプルで飽きの来ない美味しさは流行らないのかもしれません。

でも、本当のおいしさは、

素材をシンプルに組み合わせたものに宿ると思うのです。

 

 

おはぎも、もち米、小豆、砂糖、黄な粉、塩だけ。

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マドレーヌもバター砂糖卵小麦粉、アーモンドプードル。

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スポンジケーキだって

卵、砂糖、バター、牛乳、薄力粉。

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このシンプルの土台の上に、

色々複雑な組み合わせの妙があるのですがね。

パティスリーのケーキや

ショコラティエの一粒チョコなどで

時々びっくりする組み合わせでなのに、

素晴らしくおいしくて感激すること、ありますよね。

 

でも、最近のフランス料理などにもあるけれど。

必要以上に人工的に見た目や食感や味に変化をつけるのは

なかなか、美味しいとまでは思えなくて。

修学旅行などにお小遣いを持っていくとき、

お土産にお菓子を買ってきてくれることがよくあります。

うちの子どもたち、とくに味にうるさい長男には

「原材料欄を見て、少ないものが美味しいよ」

と教えていました。

 

お土産なら、その土地で昔から作り続けられているもの、

長く愛され続けているお菓子が美味しいし、

そういうお菓子は極めてシンプルな材料のものが多いです。

 

見た目で選ぶ楽しさを奪ってしまったかな・・・

とちょっと反省しましたが、

やっぱり食べるとき美味しいことが重要ですものね。

 

 

 

お題「大好きなおやつ」