こんにちは、ぱんだぬきです。
夫さんが庭で育てた藍から「すくも」を作り、
発酵だての藍染めをしている話を書きましたが、
その後、夫さんは染め物にはまっています。
しかし、自家製の「すくも」はほんの少しで、
Tシャツを丸ごと一枚ずつ染めるには足らず、
部分染めに限られ、もうさほど染められません。
そこで、次は染材を変えて、
「すおう」と「ハゼ」という
別の天然染料での染め物をしています。
夫さんは染料を煮だしたり温度やPH管理
触媒の調整、生地の下処理など
をしながら染めるのが楽しいようです。
そして、ぱんだぬきには
絞りの作業が回ってきました。
マステで印をつけ、
大小いろいろな輪ゴムでぐるぐる巻きにします。
上の方に映っているトゲトゲしたのが
巻きあがったTシャツです。
輪ゴム絞り職人になった気分です。
以前、柿渋で絞り染めをしたときは
ちゃんと糸でぐし縫いをしてから
絞っていましたが、
夫さんは輪ゴムでいいと聞いてきた、いうので、
輪ゴム絞りにしたら、どんどん絞れます。
「ハゼ」というのは黄色い染料。
染終わりはこんな感じで戻ってきます。
輪ゴムを外すのもぱんだぬき。
これを外すと・・・
こんなかんじです。
左が前、右が背中です。
他にもいろいろできました。
小さくいろいろ絞ったら・・・
ギャザーがきれいに出ないのは
ぐし縫いがないから・・・その分早い。
輪ゴム絞り職人なんて言って。
職人らしい丁寧な仕事とは正反対です。
どんどんできるのが楽しくて。
こちらは「すおう」染。
右は綿100%のTシャツ。
左は絹です。
長襦袢をほどいて直線断ちのブラウスを頑張って縫いました。
素材が違うと発色も異なります。
これは「すおう」と「ハゼ」両方使って染めたもの、
染液も三回目になると弱くしか染まりません。
「すおう」と「はぜ」で黄櫨染というのになるそうです。
黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)
聞き覚えありますか?
天皇陛下の即位の時の着物です。
あの色がこの染料のブレンドなんですって。
このTシャツからは高貴な感じは見受けられません・・・
初めての本格染色で試行錯誤・・・
以前に柿渋で布バッグを染めたのが
夫さんが飽きるまで
暫く輪ゴム絞り職人が続きそうです。