今週のお題「わたしの節分」
こんにちは、ぱんだぬきです。
結婚して29年にして初めて
炒り豆を買わずに節分を迎えました。
節分用炒り豆を見かけなかったのです。
初めて豆まきも豆掃除もない節分に
これまでの節分を思い起こしています。
結婚して初めての節分に
夫さんが豆をまく、と言った時には驚きました。
大人ばかりになったぱんだぬきの実家では
豆まきは過去の物となっていたからです。
それからずっと、
子どものいないまだ共働きの間も、
「鬼は~外!」「福は~内!」
と豆をまいて、豆を食べてきました。
子どもが生まれても
夫さんは鬼の面をかぶることはなく、
「鬼は~外!」「福は~内!」
と豆をまきました。
子どもとぱんだぬきで豆まきを終え、
子どもたちが寝静まってから帰って来た時も
「鬼は~外!」「福は~内!」
と夫さんは豆をまきました。
子どもたちが大きくなって帰らない節分の夜も
「鬼は~外!」「福は~内!」
と豆をまきました。
鰯を食べることも、
ヒイラギを飾ることも、
恵方巻きを食べることもなく。
毎年淡々と家のすべての窓から豆をまいてきました。
娘が幼稚園の時のエピソードがあります。
鬼のいない節分しか知らなかった娘が
幼稚園に入園して本物の鬼が幼稚園の豆まきに現れ
どれ程怖い思いをしたことか。
娘は次の節分が来るまで
「幼稚園には本物の鬼が来るから
豆まきの日はお休みする」
と一年間言い続けました。
一年間忘れることなく言い続けた娘の意思を尊重して
節分の前日の朝、休園の届けを出しました。
その日のうちに、担任の先生は
「あのね、あの鬼、本当は・・・」
と、こっそり鬼の秘密を教えてくれたそうです。
娘は安心して幼稚園の豆まきに参加しました。
その翌日に幼稚園で娘の描いた鬼は
今も我が家のリビングルームに貼ってあります。
鼻歌交じりにスキップする赤鬼。
全く怖さはありません。
今宵豆まきをしない我が家に
本物の鬼が来ることの無いよう、
赤鬼さん、我が家を守ってくださいな。
こっそり心の中で叫んでおきます。
「鬼は~外!福は~内!」