こんにちは、ぱんだぬきです。
昨日美術展を観に行ってきました。
上野の東京芸術大学美術館です。
特別展 あるがままのアート
―人知れず表現し続ける者たち―
というのを観てきました。
NHKの紹介されていたのを
ご存じの方も多いかと思います。
自分の中から湧き出てくる
創作意欲だけに従って作りだされた
魂の叫びのような作品の数々。
落ち葉を折って作りだす動物たち、
おびただしい点からなる絵
紙をハサミで切り続けて得られる造形
スペースを埋め尽くす粘土のお地蔵さん
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TVで知りNHKのサイトの動画も見て
やはり、どうしてもリアルに見たくて、
出掛けて行った価値がありました。
この展覧会は、実はもっとすごいのです。
物理的、身体的、精神的など
いろいろな制約があって
会場へ足を運べない人たちのために
特設サイトが用意されています。
そこには、ロボ鑑賞会やバーチャル展覧会
MOVIEや会場と同じ音声ガイドも揃っています。
一番気になるどうやらロボ鑑賞会は
会場内を観客ロボットが動き回り
自由に鑑賞できたり、
参加者同士会話もできるようです。
今のこの状況を予見したかのような
充実したコンテンツがすごいです。
オンライン飲み会とか、ZOOMとか、
よくわからないし、面倒くさい、
なんて言っている自分が
すっかり時代に取り残されていることも
実感した展覧会でした。
展覧会を見終えて美術館を出ると
そこには大木がそびえていました。
初めてみる景色のような、
新鮮な感覚がありました。
現実に戻るのは藝大を出て
新しくすっかり見違えた
上野駅公園口が見えてくるころ。
今日になって私は、
作品をまねて紙を切ってみました。
ぐちゃぐちゃ。
あんなに細く、あんなにそろって
そしてみんなうねうねになるって
切ってでてくる紙の表情。
ものすごい熟練と集中が必要とわかりました。
内に秘めたものをこうして
引き出せる人と、
引き出せない人の違いは
何処にあるんだろう・・・
自分の内面への集中力かな・・・
それとも寄り添う理解者の存在かな・・・
そんなことを考えながら、
もう一枚紙を切ってみようか。