たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

厚木市の自宅と東京でパン教室をしています。

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自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

下町散歩スペシャル③ 駒形どぜう

 

 

こんにちは、ぱんだぬきです。

 

三社祭の日、駒形どぜうで一杯

 

三社祭の最後の宮入りを見届けて

混雑を避けて仲見世の裏を通って

雷門へ出ました。

神輿が通るので三社祭の間は雷門の提灯が閉じています。

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駒形どぜうは雷門から10~15分ほどでしょうか。

はとバスのコースにも組み込まれる、

有名などじょう屋さんです。

こちらも運よく、すっとは入れました。

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結婚する前、下町育ちの夫さんに連れられて

始めてどじょうを食べたのがこの店でした。

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店の中一階はこんな感じ。

入れ込み座敷と言う床に

長く板が渡してあり、両側に座布団が並びます。

板がテーブルです。

こちら側に一人、板をまたいで向こう側に一人座ります。

お店の中は江戸情緒にあふれています。

 

 

どじょう鍋はこんな感じで出てきます。

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丸のどじょうが10尾、

うす味の汁で煮てあります。

鉄なべの下は炭が入っています。

どじょうの上に葱をたっぷりのせ、

汁を継ぎ足しながら煮て、山椒や七味で頂きます。

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床に座ってどじょうをつつき…

となれば、ここはやっぱり熱燗ですね。

一合の徳利、小さなおちょこ、

このおちょこがまた、いいサイズで、

口当たりの良い薄い磁器。

素敵です。

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ひと鍋食べ終わる頃に、女中さんが

おかわりいかがですか、と聞いてくれます。

おかわりは鉄なべに入って来て

するっと中身だけ、わんこそばの様に入れてくれます。

 

20数年ぶりだったので、外せないな、と

柳川も頼みました。

どじょうと牛蒡の卵とじです。

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これもまた美味しくて。

お腹いっぱい、ごちそうさまでした。

 

お店を出てみると

そこにはバンダイのビル。

本社でしょうか?

ヒーローたちが並んでいました。

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江戸情緒とヒーローたちが隣り合わせているって

浅草って面白いところです。

 

 

どじょうの思い出

ぱんだぬきが子どもの頃、

どじょうは魚屋さんに売っていました。

水を張った樽の中で

上に行ったり下に行ったり泳ぐさまを

買い物について行ってよく眺めたいましたが

ぱんだぬきの母は食材として

どじょうを買う事はありませんでした。

 

小学校のプール掃除の時だか、

子ども会の行事だったか、

どじょう掴みをしましたが、

捕まえて帰ったどじょうは

いつも金魚と一緒にペットになりました。

 

ですから、夫さんと結婚するちょっと前に

この駒形どぜうで食べたのがぱんだぬきの初どじょうでした。

鍋の中に並んだどじょうの数を数えた記憶がうっすらあります。

案外、骨まで軟らかく、美味しかったです。

 

結婚して割とすぐだったか、夫さんの実家で

どじょうを食べることがありました。

義母の弟さんが田んぼで捕まえて

持って来てくれたものだったと思います。

 

持って帰る?と言われたけれど、

生きたドジョウを料理する自信が無い、と言うと

じゃあ、と言って酒炒りにして持たせてくれました。

それをどじょう鍋のようにして食べたところは覚えていません。

持って帰って料理できたのは

この駒形どぜうを食べたことがあったから。

次にどじょうを食べる機会はあるかな

ないかもしれないな、と思う

駒形どぜうでした。