たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

厚木市の自宅と東京でパン教室をしています。

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自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

日本中に魅力的なパンが溢れている

こんにちは、ぱんだぬきです。

 

お題は「好きなパン」ですと!

 

ぱんだぬきはパンが好きですが、どんなパンが好き?と聞かれると困っちゃいます。

 

毎日毎日パンを焼いて、新しいパンを作り出して、生地製法の特許まで取っていますが、このパンが一番好き!というのはありません。

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長らく、多分10~15年位前までは、パンと言えば食パン、菓子パン(総菜パン含む)、フランスパン、クロワッサン(デニッシュ含む)の4種類に分類されていました。

その頃のパンは大手の製パンメーカーの袋に入っているパンか、トングで選んで買うパン屋さんのパンで専門学校の教科書にあるような基本的な製法で作られていたように思います。いわゆる「製パンの常識」でパンが作られていて、どこのパン屋さんも大体同じようなパンだった気がします。

 

それがこの10年ほどで、町のパン屋さんは一変したように思います。

パン用に使える国産小麦の生産量が増え、従来の作り方にとらわれない新しい製法が増え、個人の小さなベーカリー、ブーランジェリーが個性的なパンを売るようになりました。海外のパン屋さんの日本出店も増え本場フランスの味も楽しめます。

地産地消のパン屋さん、自家製酵母の店、ハード系のパン専門店、ベーグルだけの店、長時間発酵のパン屋さん、地域密着型の昔ながらのパン屋さん、コッペパン専門店、インターネット販売のみのお店まで。

「サブスクでパンのお取りせが冷凍便で届くシステムも人気のようです。

 

そう、もう今ではどこのお店に行ってもそのお店にしかないパンがあるようになって、どのお店のどのパンが好きなのかもはやわからないくらい、たくさんの味わいのパンを食べることができるようになったのです。

 

今、日本のパンは世界に誇れるコンテンツです。

ご飯の国日本のパン屋さんが、パンの国の人たちのをも魅了するパンを焼く、すごいことだなと思います。

 

<それでもぱんだぬきがパンを焼くわけ>

ぱんだぬきは今の住所に住んで3年目くらいに、徒歩圏のパン屋さんがなくなってしまって、スーパーでほかの買い物と一緒に買うとパンがつぶれてしまうので、自分で食パンを焼くことからパン作りの道に入りました。

それからずっと2斤型で焼く生イーストの角食パンが私の一番好きなパンかもしれません。

 

「買えないから自分で作る」だったのですが、外出先でパン屋さんを見かけると食べずにはいられない。いろんなパンを作ってみたくてしょうがなくなって、末っ子が幼稚園に入園するのを待ってパン教室へ。いくつかのパン教室を回って、最終的には調理師専門学校の通信課程を修了。

色々なパンを自分で焼けるようになりました。

そのころ焼きたかったのは薫り高いフランスパン。

カルフールというフランスのスーパーがあって、そこのインストアベーカリー売られていた天然酵母のフランスパンが美味しかったのです。何年か通いまして、徐々に酵母が落ちいて味が変わっていくのを楽しみました。

 

「買ってくるパン」への情熱も冷めてきたころ、コロナがやってきました。

インターネットを開けば動画レシピがたくさんあり、「おうちパン」「こねないパン」など、家庭で手軽に作れるパンに人気が集まってきました。

 

そのころ生まれたのがちゃっちゃかパン。

基本のフォカッチャなら1時間足らずで焼き上がり、なんと作業時間はそのうちの5~10分。

手こねなのに手が汚れない、それまでの常識からは大きく外れたパン作りです。

そのころに新しかった捏ねないパンやレンチンパンとも全然違う時短かつ応用自在なパンたちの誕生でした。

 

 

 

焼き立てのクロワッサンは最高だけど、

甘いパンも作れる。

 

イングリッシュマフィンのサンドイッチもいいなあ。

 

 

思い立ってから90分ほどですぐに作れるちゃっちゃかパンで、色々なパンが作れるようになったら、どのパンが一番好きなのか、もうわからなくなっていました。

 

その日の気分で、その日に食べたいパンを食べきれるだけ作るから。

ちゃっちゃかぱん、すごい、と自画自賛する日々です。

 

 

今週のお題「好きなパン」