たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

厚木市の自宅と東京でパン教室をしています。

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自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

余白を食べる

こんにちは、ぱんだぬきです。

 

昨夜はスカイツリーの展望台で

フレンチディナーでした。

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スカイツリーの根元にクリスマスツリー。

上の光っているあたりで食事をしてきたことになります。

 

残念ながらあまり天気に恵まれなかったのですが

夜景はきれいに見えました。

荒川と東京湾方面を見下ろす席で、

上品なコース料理をいただきました。

 

前菜はサーモンのキュイー。

低温調理したサーモンです。

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大きな白いプレートに

もちっとした食感のサーモンが4切れ。

たくさんの余白。

添えてあるのは・・・

焼き目のある蕪

焼き目のない蕪

ムース仕立ての蕪

ゆず風味のメレンゲ

キャビア

からすみ、

人参のピュレ、

ナッツクラッカーのクランブル

りんごを麹ひしおソースに和えたもの、

カイワレ大根

他に名前はわからないベビーリーフが二種

エデュブルフラワー(ペンタスというのかな)

 

 

様々な香りや食感をお楽しみください

とサービスされました。

 

余白がこんなに広いのに

本当にたくさんのものが盛り込まれています。

最初、インスタ映えばかり狙って…と

思ったのですが、

でもこの盛り込み方がプロだなあ、と。

とてもまねできません。

 

繊細な料理です。

味、香りはわかるものもあり、

わからないものもあり。

 

何と何を合わせながら食べるのが正解か、

よくわからないなりに、

からすみとムースとサーモン、とか

混ぜるようにして食べました。

 

からすみのねちっとした食感、

同じ色のクランブルはサクサク、

人参のピュレは赤い点々で目を引きますが

少なすぎて味がわからない。

 

蕪のムースは優しい甘みと

ふわっと溶けるクリームのくちどけ。

 

それに対しリンゴと麹ひしおは

キリっとした味とシャキシャキしたリンゴの酸味が

うまくとがって主張している。

 

薄く焼いたメレンゲの甘さは

不似合いだろうと思ったけれど、

ちょうどよい口直しにもなっているかもしれない。

 

何より、皿の中央には何も乗っかっていない。

 

おしゃれなことこの上ないです。

この後、魚料理、肉料理、デザートと

料理が続きました。

 

豊かな気分になって、

ロマンスカーとタクシーで帰りました。

 

ワイワイ気楽なイタリアンで

これでもかといろいろ盛り込む前菜もいいですが

こんな素敵な前菜で始まると

自然に時間の流れがゆったりになります。

 

夫婦でフレンチ、いい時間でした。