こんにちは、ぱんだぬきです。
夫さんに誘われて北斎を見に行きました。
森アーツセンターギャラリーの「新北斎展」です。
先に浅草橋で買い物があると言うので、
夫さんお奨めの水新菜館でランチ。
名物のあんかけやきそばでした。
どこか懐かしい濃いめの味のあんかけ焼きそば。
そこから、下町散歩です。
まず浅草橋駅近くの文房具店。
子ども向けの駄菓子屋さん風なおもちゃが
店先に並んでいました。
お風呂のおもちゃ、鳴くアヒルちゃんに魅せられて
お店に入ると、かるたが目につきました。
1セット120円。思わずこんなに買っちゃいました。
パン教室の子どもたち、遊んでくれるかな。
柳橋を渡り、両国橋を渡ります。
柳橋は芸者さんでしょ?と夫さんに聞いたら、
今はもう置き屋さんはないのだ、とのこと。
たくさんの屋形船がスタンバイしていました。
これから桜の季節ですね。
次は両国橋を渡ります。
領国橋から見える隅田川沿いは
桜の木は見えません。
吾妻橋から桜橋あたりが毎年TVで映るところですね。
思わず滝廉太郎の「花」を歌いたくなります。
両国橋を渡ったところには
昔から「ももんじや」という、猪鍋やさんがあります。
外には立派な剥製が掛かっています。
少し進むと、回向院というお寺があります。
ちょっと調べると、
明暦の大火(振袖家事)の死者を祀るところから始まっており、
あらゆる宗派だけでなく人、
動物すべての生あるものを供養するという理念だそう。
大相撲の発祥の地でもあり大きな力塚があります。
また、鼠小僧のお墓もあって、
御前立を削って財布に入れると金回りが良くなるんだとか。
ちょっと削って粉を小銭入れに入れてみました。
そこからもうしばらく歩いて、
江戸東京博物館を過ぎ、
すみだ北斎美術館に着きました。
前衛的な建物。誰の設計だろう?
北斎アニマルズと常設展を見てあっという間に三時。
北斎漫画のようなユーモラスなものも、
美人画的なものも、
隅田川に沿って描かれた絵巻も
表現の細かいこと。
次は電車で六本木へ。
森アーツギャラリーは大混雑。
チケットがあっても20分待ち。
中へ入ると、圧倒されました。
こんなにたくさんの肉筆や版画があるなんて。
肉筆は写実ではないのにリアリティもあって
版画なのに、文字も絵も細い線で細密に描かれて。
北斎が20歳そこそこから90歳で亡くなるまで
何度も雅号を替え、引っ越しを繰り返し、
描きたいものをとことんこだわって描き続けたことが
よくわかる二つの展覧会でした。
北斎もすごいけれど、
その下絵をもとに版木を掘る人、
それを刷る人もどれ程の技能を備えていたことか。
天才北斎を支えた無名の職人さんにも思いを馳せてしまった。
北斎に圧倒されて美術館を出ると、
もう暗くなっていました。
見上げると
まだ満月にはちょっとだけ早いおぼろ月。
大きな蜘蛛と薔薇のオブジェもあったけれど、
やっぱりまるい月。
何人もが足を止めて写真を撮っていました。
都会のオブジェより、東京タワーより、
日々変わる月に魅せられるのね。