たぬきのぱんやさんにっき

おいしいこと、季節のこと、思うこと

厚木市の自宅と東京でパン教室をしています。

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自己肯定感を育むこどもパン教室がライフワークです。ぱんだぬきの日常のあれこれ、料理、ピアノ、絵本の読み聞かせなどについてを飾らず書き綴りたいと思っています。

かめじろうのぼうけん

こんにちは、ぱんだぬきです。

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かめじろう、帰っていました!

まずは、先日の記事の抜粋です。

<行方不明になったかめじろうの事>

 

 

> バスを降りて、今週の教室用に牛乳、卵などを買い、

>かなり重たい荷物を担いで家に向かいます。

>空には明日には満月になりそうなお月様。

 

>途中のお家にかわいい張り紙があります。

 

> くさがめのかめじろうがいなくなったようです。

>甲羅が20cmとはずいぶん大きいです。

>20年も飼っていたペット。

>どこかで冬眠しちゃっているのでしょうか。

>名前はかめじろう、へんじはできません、って。

 

 

>うちの近くにいないかな。近くの草むらに目をこらしてしまいます。

>かめじろう、元気だといいな・・・

>三月くらいになったら、もっとよく探してみよう、

 

<かめじろうのポスターがはがされていた>

 

その三月になってすぐのことです。

丁度、啓蟄の前後だったと思います。

ふと気づくと、

かめじろう探しのポスターが無くなっていました。

 

かめじろう見つかったのかな?

冬眠から覚めて帰って来たかな?

それとも、

もうかめじろうのこと、あきらめちゃったかな?

 

そのお宅にわざわざピンポン!

と聞きに行くわけにもいかず。

心にひっかっておりました。

 

<かめじろうご帰還でした>

それが今日のこと、

父母を見舞いに老人ホームへ寄った帰り

そのお宅のご主人に呼び止められました。

自治会の役員さんで総会についての話でした。

 

ここはラッキー!と

「かめじろうは見つかりましたか?」

と聞くことが出来ました。

 

なんと!見つかったのだそうです。

よかった、よかった。

冒険の経緯をお聞きしちゃいました。

 

<かめじろうのぼうけん>

 

 

広い世界を旅したくなったのか

うさぎと競争したくなったのか、

それともお嫁に行ったSちゃんに会いたかったのか

かめじろうはある日

20年もすみなれた家を後にして、

旅に出たのだそうです。

 

丘を越えて数件先のお家の前まで来た時、

小学生がかめじろうを拾いました。

その子は、学区外の小学校へ通う子で

周囲を見渡すも、かめじろうの保護者も見当たらず。

名前を聞いても応えず。

 

しかたがないので小学校へ連れて行き、

クラスのみんなで世話をしてくれました。

ご飯を食べさせ、甲羅を磨き、

水も変えてくれていたのです。

 

家族の皆さんやぱんだぬきの心配をよそに

かめじろうは冬眠なんてしていませんでした。

交通事故にも合っていませんでした。

毎日小学生と楽しい時間を過ごしていたのです。

 

 

そうして数か月の時が過ぎ、

そのお子さんがかめじろうのポスターにに気が付いて

かめじろうは、戻ってきたのだそうです。

かめじろうの甲羅は出て行く前より、

心なしか、きれいになっていたんだそうです。

 

よかったね、かめじろう

めでたしめでたし。

名前も言えないし、

返事もできないかめじろうが

帰ってこられたなんて奇跡のよう。

ご主人、とっても喜んでました。

 

ぱんだぬきも嬉しくなって

気分も軽くなりました。